恋する暴君~カリスママッサージ師にイカされていますっ
作者:十色・oinari
2巻/6話 配信中
第1話:不感症の女
私、十和田小春(とわだこはる)
書店で働いている
私には、ひとつ
大きな悩みがある・・・
付き合っている男に抱かれて
「気持ちいい・・・??」
と聞かれても・・・
「う・・ん、あの・・・」
・・感じないの・・だ
そして
「俺たち・・、別れようか。」
となる・・
・・・・・・これで3人目
私は不感症なのだ
・・・
翌日
職場では元気に働いていたつもり
・・でも
「十和田チーフ、大丈夫ですか?」
「顔色、悪いですよ・・」
と、後輩のミカから声を掛けられてしまった
・・しまった、顔に出てたか!
「チーフ、良かったら・・・」
「これ行きませんか?」
「福引きで当たったんです・・」
ミカが差し出したのは
マッサージ無料券
「すっごく腕の良いお店だって・・」
・・そんな気分じゃないけど
・・確かに凝っているなぁ
私「ありがとう」
仕事の帰り
そのマッサージ店に行ってみる
意外と直ぐに見つかった・・
・・でも、ちょっと
・・どうしようかなぁ
そしたら・・突然
「おい・・邪魔」
と言われた
・・何、この人
・・このお店の人っぽいけど
実はコイツがこの店のマッサージ師だった
とにかく口が悪い
でも、ちょっとイケメン
「私は客です・・」
と言って
マッサージ無料券を差し出すと・・
「客かよ、早く言え・・」
と、きた
そして、否応なしに店内に連れて行かれ
「問診票、一分で書け・・」
「三分で着替えろ・・」
と一方的に命令され
「遅えよ、ほれ、さっさとそこに寝ろ・・」
・・もう・・どうなっているんだ??
・・彼氏に振られた翌日だってのに
・・こんな最悪なマッサージ師に
・・当たるなんて・・・
・・触られたくも無いけど
・・早く終わらせてかえろう!!
うつぶせに寝かされ
マッサージが始まった
・・いてっ
「おい、力抜けよ・・」
・・な、何!?・・今の
「動くな・・」
・・何か変な・・っ
「黙って俺に任せとけ・・・」
ギューー
「お前硬いなー」
・・くすぐったくとかでもない
・・私不感症なのに
・・そんなわけな~
ゾク・・
「おい!」
「おとなしくしてろ・・」
「すぐに気持ち良くなる・・」
・・な・・んで??
「みみたぶはな・・」
「ほぐすと体温が上がるんだ・・・」
・・びくっ
「お前が抵抗するからだろうが」
・・何で私、こんな奴に
・・見ないでよ
・・それ以上触ったら
・・わたし
「あ?・・しまったあああ・・」
・・ふぁ❤
・・何、変な声、出しちゃってんの、私
・・アノ時だって、こんな声出ないのにっ
「何だ、お前、欲求不満か?」
私「ちっ・・違う」
「じゃただのエロ女か・・」
私はガバッと飛び起きて・・
私「むしろ、不感症です」
・・ぎゃああああ、私、何を・・
「・・へぇ、ちょうどいい」
私「へ?」
と、ここで、イケメン・マッサージ師が
のたまわった・・
「お前の不感症・・・・」
「この俺が直してやるよ・・」
恋する暴君~カリスママッサージ師にイカされていますっ~