ビッチ・オン・ザ・ポール
作者:たべ・こーじ
3巻/9話 未完結
第1話:上京編 前編
私はダンサーになりたかった
あの人に憧れて・・
ジェシカさん
中学のとき劇場に忍び込んで・・
華やかなステージ衣装で踊る
輝いているジェシカさん
すべてに魅了されてしまった
私はジェシカさんと同じステージに立ちたい
いぇ、あの人に追いつくために・・
上京した
CASAMDRA
劇場の名前だ
・・・
オーナーが面接してくれた
「君はダンス出来るのかね?」
「はいっ」
「さっそく見せてもらおうか」
・・・チャンスが来た
・・・今の私の最高を見せないと・・・
・・踊り始めた・・が
・・思うほど身体が
・・いつものように・・動かない
「ダメ・・」
・・集中して・・最高の踊りを
「そこまでだ・・」
「くだらん!」
「面白みも感じない」
「帰りたまえ!」
・・・
「待って! 今のは・・」
「全然のれなくて!だから」
「もう一度、踊らせて・・」
「私はここで踊りたい・・・」
「ここしかない・・・」
・・・
「よろしい!」
「ならば・・」
「これに着替えてみたまえ・・・」
渡されたのはストリップ用の
極端に面積が小さな衣装・・・・
「出来るかね・・?」
「それとも・・・」
「ストリップショーに偏見でもあるのか・・」
「そんな・・立派なショーだわ・・でも・・」
「でも・・何かな?」
「自分の求めるものと違うと言いたいのだろう・・」
「それはただの、ごまかしにすぎん!」
「帰りたまえ・・・」
・・ぐっ
「いえっ・・やります・・・」
・・踊っていれば、裸になるくらい
・・楽しめるわ
・・この人に・・認めてもらわないと
・・私には
・・先が・・ない
「うむっ、さっきよりは動けているな・・」
・・
「ありがとうございます」
・・よかった
・・やっとまともに・・見てくれた・・
「次は、その衣装のままで・・」
「ラップダンスを披露してもらおうか・・」
・・ラップダンス!
ラップダンスとは:ストリップなどで、ダンサーが客の前で、
極端な迄に近づいて、腰をくねらせながら挑発的に踊るダンスのこと。
チップをくれた客へのスペシャルサービスも・・・
ダンサーの世界で
生きることとは・・
エロダンスバトルの日々
目指すはトップダンサー
絵は「たべ・こーじ」魅せます