おじさん、私を好きになって-背徳の夜-
作者:笹倉ぱんだ
12話 配信中
第1夜:彼は私のお母さんが好き
二十歳の誕生日
今日、私は好きな人に告白します
でも、朝から遅刻しそう・・・
おおあわて
私「鶏ちゃん、おはよっ」
慶「みち、おはよう・・・」
私は慶ちゃんと同居している
テーブルには朝食が用意されている・・
私「ごめんなさい、時間がアレなので・・・」
・「朝ご飯は・・・・・・」
慶「今月に入って、もう何度目ですか・・・」
・「大学まで送っていくので、ちゃんと食べなさい」
・・やさし!
私「はぁい」
・・・
私は、みちる
8年前に両親が他界した
それから、両親の古い友達の、
慶といっしょに住んでいる
怒られたりするけど、
すっごく・・・優しい
そして、私の好きな人です。
・・・
慶「それと、誕生日おめでとう・・」
私「ありがとう! あっ、慶ちゃん・・」
・「わすれないでねっ、今日の夕方だよ!」
慶「大丈夫ですよ、ちゃんとおぼえているから」
・「早くご飯、食べておいで」
私「はーい」
今日は学校終わりに二人っきりでお出かけ
もちろん、告白するつもり何だけど・・・
今まで、アピールしても
アピールしても
・・バレンタイン
・・慶ちゃんの誕生日
・・クリスマス
アピールし続けても
返事は
慶「ありがとう・・みち」
華麗に・・スルー
慶「嬉しいよ・・」
だから今日で、
最後の告白にする・・の
・・・お父さん、お母さん行ってきます
だって、知ってるんだもん
慶ちゃんが、私のお母さんのこと
好きだってこと・・
他に何もいらないから
誕生日プレゼントは
慶ちゃんの気持ちがほしいよ・・・
・・・・・
もうすぐ、約束の時間
あと10分
どうしよう、緊張してきた
おかしくないよね、私・・・
・・
慶「みちっ、ごめん・・お待たせ」
慶「・・・・・・」
そこには、ドレスに身を包んだ・・・みちる
私「慶ちゃん?・・・」
慶「い・・いや、行こうか」
あれあれ、鶏ちゃん?
少しは、おしゃれした甲斐いったかな・・
私達は映画を見た・・・
そして、映画館から出て・・・
2人で歩く・・・
手をつないじゃ・・ダメ・・かなぁ・・
・・そろーーー
鶏ちゃんの手に近づけて・・・
・・今だ
スカ!
・・・い・・いいもんっ
・・・このあと・・告白して!!
慶「みち、そこ、段差ありますよ・・」
ガク
私「ワッ!」
私は段差を踏み外して
慶ちゃんに倒れかかった
慶ちゃんは優しく抱きとめてくれた
・・ドキン・・・
慶「ちゃんと言ったでしょう・・」
・「ボーとして歩いているからですよ」
・・呆れられた?
私「ごめんなさい・・」
慶「ケガが無ければ良いです」
と頭を撫ででくれた・・・
慶「でも、次何かあるといけないので」
と言って・・私の手を取った
慶「こうしましょう・・・」
・「オジさんが相手で・・・」
・「恥ずかしいのはガマンして下さい」
・「自業自得です」
・・恥ずかしくなんか・・ないよ・慶ちゃん
・・嬉しくて、嬉しくて・・スゴク
・・スゴク、どきどきしてる
・・単純すぎだよ、私
慶「そうそう、付き合ってほしいところが
・・あるんです・・」
慶ってどんな人?
歳はいくつ?
かっこいい・・
みちるをどう思ってる??
お母さんを今でも好き?